【また、同じ夢を見ていた】幸せの名言|人生とは・幸せとは
住野よるさんの「また、同じ夢を見ていた」という小説を読みました。
その中にあった幸せの名言がとても素敵だったのでもっといろんな人に知ってもらいたい!と思い、紹介していきたいと思います。
今なんとなくつらいなと思っている人の心が晴れるきっかけになるかもしれません。
わたしは心からこの本に出合ってよかった!と思っています。
最近小説をよく読むのですが、たまに魂が震えると思う本に出合います。
それが「また、同じ夢を見ていた」です。
幸せとはなにか、人生とはなんなのかを考えさせられ、読んだ後に朗らかな気分になりました。
気分が落ちているとき、イライラしているときに読んでもぽかぽかな気分になりますよ。
精神安定剤の役割も果たしてくれるのでは?('ω')
とおもったほどです笑
内容を説明してしまうとネタバレになってしまうので登場人物だけさらっと触れます。
一人の小学生の女の子奈ノ花が学校の放課後にアバズレさん(大人の優しくきれいなお姉さん)、南さん(女子高生)、おばあちゃんとの出会い、いろんなことを考えて精神的に成長していく物語。
そこに隠された本当の意図を最後に知ると鳥肌がぞわっと立ちました。(是非読んでぞわっとしてほしい!)
物語はもちろん素敵でおもしろいのですが、セリフがきらきらしていて素敵で。
今回は物語に触れるではなく「また、同じ夢を見ていた」の中の名台詞をご紹介していきます。
また、同じ夢を見ていたの二つのキーワードは
人生とは・幸せとはです。
人生とは
主人公の奈ノ花ちゃんの口癖は「人生とは○○○ね」です。
人生とは○○みたいなものねと例えるセリフが多いです。
このセリフは人生とはどういうものなのかを主人公の奈ノ花ちゃんはもちろん読者にも考えるきっかけを与えてくれています。
ウイットが利いた面白い言葉遊びがくせになり、感心させられました。
幸せとは
奈ノ花ちゃんは「幸せとはなにか」について授業で考える機会がありました。それをきっかけにアバズレさん、南さん、おばあちゃんに幸せの定義について考えていきます。
幸せとはなんなのか追及している点が物語の大軸にもなっているのですが、ひとによって幸せを考える定義が違ったり、幸せに正解はないと思わせながらも奈ノ花は結論を出していきます。
それでは、良いなと思った言葉を8つ
1. 幸せは歩いてこないだから歩いていくんだね 。
これは三百六十五日マーチという歌の歌詞です。聞いたことがある方が多いのではないのではないでしょうか。
奈ノ花ちゃんはこの歌をよく口ずさんでいます。
幸せは待っていてもこない。自分から幸せに向かって歩いていく人にのみ幸せになれると事あるごとに歌ってくれています。
「幸せになりたい」と思っているだけではだめなんですね。
不幸って嘆いている人は自分から行動してない人が多数であると思います。(私かw
受け身じゃなくて自分から歩いていかないと幸せはつかめない。と改めて思わせてくれました。
2.人生とは給食みたいなものよ。好きなものがないときでもそれなりに楽しまなくちゃ。
人生は好きなものや楽しいことが起こるから楽しいのではなくて置かれた状況でどれだけ楽しめるかです。
これができている人って毎日忙しくても嫌なことがあっても人生楽しそうに見えます。
給食に例えているのが絶妙なニュアンスを表現してくれていて秀逸だなと思いました。
3.子どものときは甘い部分だけ見てればそれでいいし、それってすごく素敵なことだ。
皆、それはわかっているんだ。
だけど 大人になるとプリンには苦い部分があることが分かっていつの間にかよけて食べることが悪いことのように思えて一緒に食べるようになる。
だけど私はコーヒーやお酒と違って恋のにがい部分が嫌いなんだ。
それに頑張ってそこをよける作業も面倒だから段々食べなくなってきちゃった。
アバズレさんが人生をプリンに例えて話ているのですが、
なんだかすごくわかる。('ω')
いつの間にかよけて食べることが悪いことのように思えて一緒に食べるようになる。
大人になると人生の苦い部分をよけて食べることが何で悪いことって思うようになってしまうのだろう・・・
大人になっても甘いところだけ食べていたいよ!と思うのは私だけでしょうか?笑
苦労して嫌なことも頑張ってすることが大人になると美学となってしまっているような気がします。素直に嫌なことが嫌だって言えない世界になってしまうんですよね。
頑張ってそこをよける作業も面倒だから段々食べなくなってきちゃった。
苦い思いをするならいっそ食べないでいようって臆病だって言われるかもしれないけど私も同じ気持ちです。
傷つきすぎると苦い部分を食べる体力も、よける作業をすることもめんどくさくなってしまうんですよね。
4.人生には苦いところがあるかもしれない。
でもその器には甘い幸せな時間がいっぱい詰まっている。
人は、その部分を味わうために生きているんだ。
これもアバズレさんの言葉です。
人は幸せになるために生きている。その通りだと思います。
積極的に幸せに向かっていく人間にしか幸せは訪れないし、
苦い部分ばかり気にせず幸せを素直に味わえる人こそ本当の幸せが訪れる。
今まではそんなことがなかったのですが、
一回自分にとって大きなネガティブなことが訪れてから
幸せなことがあると何か不幸なことが起こるのではないかと心配するようになりました。
そんな心配をするのではなく甘い幸せを思いっきり堪能できるようになりたいなと思います。
5. 幸せとは、今、私は幸せだったって、言えることだ。
間違えない!
あの時幸せだった。この後幸せになれるはず
と思うのではなく、今幸せと思っていられる時が真の幸せです。
自分の人生振り返って見てもそうです。
今、幸せだーー(*'ω'*)
といえる日々にしていきたいです。
6.幸せとは誰かのことを真剣に考えられるということ
一人では幸せになれないということをアバズレさんが奈ノ花に教えてあげるシーン。
人生が上手く言っていないときほどなにもかもがめんどくさくなって人と関わるのが嫌だって思うことがが多いです。
そう思っていたときに幸せは一人では成り立たない、真剣に考えられる日人が周りにいるのは幸せなことだと気づかせてくれました。
周りの人を大切にしよう・・・
7.誰かを好きになることを諦めなきゃ、必ず幸せな人生になる。
周りに誰もいなくなってしまったら結果的に自分を評価してくれる人もいなくなります。自分一人で自分を幸せにすることはできないんです。
8.幸せとは、自分が嬉しく感じたり楽しく感じたり、大切な人を大事にしたり、 自分のことを大事にしたり、そういった行動や言葉を、自分の意思で選べることです。
最終的な奈ノ花の結論です。
私はこの本を読んで
幸せの在り方を知れば知るだけ幸せになれるのではないかなと思いました。
幸せっていろんな形があると思うけど、これは幸せ、これも幸せ
と幸せの定義を積極的に作ることができる人が幸せになれるのだと思います。
なにをするにも今の幸せはこれ!と探す人生にしていきたいとと思います。(*'ω'*)
このほかにも名言がたくさん隠れている「また、同じ夢を見ていた」。
人生ってなんだろう、幸せとはいったいなんなんだろう
と人生に行き詰っている人に読んでほしい一冊です。
私にとって大きな意味を持つ本となりましたし、心の中で「また、同じ夢を見ていた」が支えてくれると思います。
気になった方是非読んでみてください。
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